第24章 新しいオルニス候補者
「貴方…こんなとこで何しているの?」
「あ!シルバークロウさん!」
少女はリオの姿を見つけると目を輝かせ、近くに寄ってくる
。
「シルバークロウさんとお話したくて…その…」
「そう。じゃあお茶しながらお話しましょう。その前にうちの船長に一声かけてくるわ」
リオはそう言うと歩きだし、少女もそれについていく。
少し歩いて広間に戻ると中を覗く。
「あ、ロー!私ちょっとカフェにいるから何かあったら連絡して」
ローは彼女の後ろに見知らぬ少女が立っているのを見る。
「……わかった、何かあれば呼ぶ」
「ありがとう」
リオは少女を連れ、歩いて行きフロア内にあるカフェの中に入る。
そして適当な席に2人で座る。
「私カフェオレの砂糖抜き、貴方は?」
「じゃ、じゃあ私もカフェオレで…砂糖ありで…」
店員は注文を聞くとキッチンに入っていく。
「あの、わざわざありがとうございます…!」
「私の事は気にしないで。で、お話って?」
「あ、えっと…憧れのシルバークロウとお話出来る機会なんて早々無いから…勢いで…」
「そう…気持ちはわかるわ」
リオがクスクス笑っていると店員がカフェオレを持ってきてテーブルに置く。
リオは店員に礼を言うとカフェオレを一口飲む。
「あの、どうしてシルバークロウさんは海賊と旅をしているんですか?」
「シルバーでいいわ。そうね…命を賭けてもいいって人達に出会えて、それが海賊だったってだけ。ああ見えて結構可愛いのようちの船長」
「か、可愛いですか…」
少女が持つ情報や人に聞くトラファルガー・ローは元王下七武海で能力者、性格は冷静沈着とも聞くし残虐非道とも聞く。リオが話す可愛いという単語からは程遠い。