第24章 新しいオルニス候補者
「遅くなった」
「シルバーも今来たところだ、気にするな」
オウムは後ろをついてきている者と一緒にテーブルに近づく。
「こいつが昨日決まった候補だ」
「よ、よろしくお願いします…!」
ガチガチに緊張してリオ達に挨拶するのは17~18歳くらいの女の子。
「へぇ、女の子なんだ」
「そういやお前はいなかったもんな。海賊専門の情報屋で歳は若ぇけどそこら中にいる雑魚より情報量も質もいいらしい」
「なるほど…」
リオは椅子から立ち、少女の前に立つと手を差し出す。
「シルバークロウよ。初めまして」
「は、初めまして…!」
少女はリオの手を握り、ペコリと頭を下げる。
「候補ちゃんに早速なんだけど僕たちから提案があるんだ」
1つ、1年間の情報屋としての活動を見させてもらう。
2つ、原則どのオルニスにもつかないで1人で活動してもらう
3つ、1年間、どんなに困っても一人で解決する
4つ、候補中に死亡しても一切責任は取らない。
「これ頑張ってもらって1年後の今日にまたここに来てもらう。1年間の君の頑張りを見てオルニスに入れるか検討する」
「1年…ですか…」
「いきなりでごめんね。オルニスの師匠がいる場合ならこの場で決めるんだけど、新しい人は1年の活動を見させてもらうの。私の師匠もそれをやって正式にオルニスになったわ」
「やるかやらないかはお前の自由。やらないのであれば新たな候補者を選ぶだけ…」
「まぁこの提案は飲んでもらうのは絶対条件なんだけどね」
少女はオルニスを見ながらそれぞれの言葉を聞き、少し考えた後リオを見た。