第24章 新しいオルニス候補者
「妹さんの髪をやってたの?」
「母親がやっていたのを見ていて、試しに妹にやったら喜ばれて何回かやった位だ」
「ふーん」
ローはヘアゴムを口に咥えるとリオの髪を少し手に取り、三つ編みを作っていく。
「いつも思うが…お前の髪は細くてサラサラだな」
「そのおかげで絡みやすいんだけどね、でも気に入ってるよお母さんの色だし」
三つ編みを二つ作るとそれを後ろで一つにし、ハーフアップにように結び、ゴムが見えないように黒いリボンを蝶々結びにした。
「出来たぞ」
「すご…ありがとう!」
ドレッサーの鏡で結ばれた髪の毛を見て嬉しそうに笑う。
「あ、じゃあ行ってくるね」
「あぁ」
リオはローに手を振ると話し合いが行われている大広間へ向かう。
自分が大広間に入った時、オウム以外のオルニスが椅子に座っていた。
「あれ、今日の髪型可愛いねシルバーちゃん」
「ありがとう。候補はまだなの?」
「今オウムが迎えに行ってる。あいつの推薦だ」
「ふーん…」
リオがクレインの隣に座ると同時に広間の扉が開かれる。