第23章 みんなで息抜き
翌日、朝になったのか部屋に入っている陽の光で目を覚ましたリオ。
隣にローが眠っているのを確認すると起こさないようにベッドから出る。
(今日も話し合い…そろそろ決めないとまずいよなぁ…)
他のオルニスと違って自分はロー達と共にこのホテルに滞在している。
中々決まらず長引く話し合いによって自由を愛するハートの海賊団を縛り付けているような気持ちになるリオ。
シャワーを浴びようとした時、テーブルに置いてあった電伝虫が音を鳴らす。
リオはテーブルに近づき、電伝虫を取る。
「もしもし?」
『リオか?俺だ』
「クレイン?どうしたの、なにかあった?」
電話の主はクレインでこの5日、電話をしてくるような事が無かったため緊急で何かあったのかと思ったが…
『今日お前は休め、お前のとこの船長に息抜きさせてほしいと言われた』
「ローが…?」
『今日は俺達で話を詰めておく。お前は1日ハートの海賊団の奴らと遊べ』
「……じゃあ遠慮なく」
そこで通話は切れ、リオは受話器を置く。
いつクレインにそんな事を話したのだろうか。
おそらくここ数日、ローと話すのもままならない程疲れ切って寝ているのもあったからだろうか…。
「とりあえずシャワー浴びよう…」
リオはテーブルから離れ、浴室に入った。