第23章 みんなで息抜き
翌日も新しいオルニスの選出の話し合いは行われた。
しかし、互いの情報を照らし合わせても良い人材が見つからず
1日、また1日と過ぎていく。
気づけば島に停泊して5日が経過しており、1日のほとんどを話し合いに費やしているリオに疲労の色が見えていた。
5日目の夜、リオは話し合いが終わり部屋に戻ってすぐにベッドに入って眠りについていた。ローは自分達の部屋にクルー全員を招集し今後の事を話し合っていた。
「船長、俺達はこの数日かなり楽しませてもらいましたけど…リオがあんなに疲れている姿見た事ないっすよ…」
普段、人の気配ですぐ目を覚ますタイプのリオだが、広い部屋に20人以上が集まっているのに起きる事なく眠り続けている。
「新しいオルニスが中々決まらないらしい。連日朝から晩まで缶詰でここ2日は帰ってきたらあの調子だ」
「リオ大丈夫なの?キャプテン…」
ベポは心配そうにベッドに眠るリオを見ていて、ローもため息をつく。
「こればかりは俺達には何もできねぇ…せめて息抜きでもできれば…」
「……あ!俺いい事思いついた!」
静かだったベポの声が部屋に響いた。