第22章 オルニスが集う地へ
「スパローが海軍に自首した」
あの時クレインから告げられた事にローを始めとしたクルー達も驚いたが、それ以上にリオの動揺が凄かった。
血まみれになりながらも和解し、自身の師匠の、旧友の仇という共通の目的を達成した二人。
そんな様子を見たクレインは話を続ける。
「あいつは俺に伝言を預けていった。こいつと一緒にな」
クレインがそう言ってリオに差し出したのはあの日スパローに渡した青い石が埋め込まれたブレスとスパローが持っていた赤い石が埋め込まれたブレス。
「世話になった。その名に相応しい活躍を、このブレスは俺達の形見と思って取っておいてくれ。あとのやつは墓に埋めた、さらばだ。だそうだ」
リオは2つのブレスを受け取ると壊さないようにそっと握る。
「ここからが本題だ。スパローの件と新しいオルニスを選出が必要不可欠、そこで…」
クレインは懐からある物を取り出すとローに向かって投げる。
それを受け取るとそれはエターナルポースで上に“アオス”と刻まれていた。
「その島でオルニス全員が集まる、シルバークロウであるリオも例外なくだ。この海賊団としばし離れてもらう事にもなる」
「つまり俺達が今ここに向かえばリオが離れる事もないって言いてぇのか?」
「あぁ。アオス島は新世界でも有数のリゾート地。もしお前たちが共に来てくれるのであればリオオ以外の俺達の権限と金で島一番のホテルに招待する。外に出なくても遊べるぐらい設備が揃っている場所だ。息抜きがてらにもなる」
全ての決定権はこの船の船長であるロー。
しかし、ローに一切の迷いはなかった。