• テキストサイズ

Silver crow【ONE PIECE】

第21章 一時の平和な時間


左手で番号を押し、通話ボタンを押すと呼び出し音が鳴る。

『ガチャ…シルバー!?アンタ怪我したって聞いたけど大丈夫なの?!』
「……し、心配おかけしました…命に別条は無いから大丈夫だよ。絶対安静だけど」
『それって重傷ってことよね?たまたま近くの島にいるの!今からお見舞いに行くから!!』
「えっ!?いやちょっ…!」
『トラ男!アンタ海底にいるなら浮上しておいてね!じゃあ!…ガチャ』

嵐のように終わった通話にリオは固まり、ローはため息をつく。

「……浮上の指示をしてくる」
「う、うん…ごめんね?」
「いや…たまにはイッカク以外の同性に会うのもいいだろ」

ローは椅子から立ち上がると浮上指示の為、オペ室を出ていった。







「これのどこが大丈夫なの?」

満面の笑顔を見せるナミにリオは冷や汗を流す。
あの後、ポーラタング号が浮上してしばらく経った頃にサウザンドサニー号が現れ、ナミ達はペンギン達の有無を言わさずローにリオがいるオペ室に案内させて冒頭の言葉に戻る。

「右腕全体に包帯にギプスまで…これかなりの怪我だよシルバーちゃん」

吊られている右腕を見ながらサンジがそう言い、リオは困ったように笑う。

「情報屋として退けない勝負があってね…怪我はひどいけど勝ったよ」
「はぁ…アンタ女の子なんだからもう少し傷とかに気を遣いなさいよ…いくらトラ男がいると言えど…」
「……ん。以後気を付けます」

ちなみにオペ室に来たのはナミとサンジのみで他のメンバーは船に残っていたり、ローと絡んだりしている。
/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp