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Silver crow【ONE PIECE】

第21章 一時の平和な時間


「サンドイッチというか…パンが食べたい…」
「わかった!キャプテンにも伝えておくね」

会話に華を咲かせつつ、リオはお粥を食べていく。

「ごちそうさまでした」

器の中にあったお粥を全て食べるとスプーンをお盆の上に置く。

「じゃあ持ってくね!もうちょっとしたらキャプテンが戻ってくるから!」

ベポはそう言うとお盆を持って部屋を出ていった。
リオはベッドに置いてあった本を再び机に置き、左手で器用にセットすると読書を再開しようとしたがタイミング良くオペ室にローが入ってくる。

「具合はどうだ?」
「とりあえず熱下がってからは変化ないよー。包帯の交換?」
「あぁ、一回腕を下ろす」

ローは机をベッドから降ろし吊られた右腕を外す。
そしてベッドに右腕を下ろすとリオの後ろにあったクッションを取り出してベッドに横にした後、ギプスと包帯を外していく。

「痛みはねぇか?」
「今のとこひどい痛みはないかなぁ…」
「じゃあ今後痛みが出るようならすぐに呼べ」
「アイアイ」

ガーゼ下から出てきた痛々しい傷を一つ一つ見ていき、必要に応じて処置をし、新しいガーゼと包帯に交換していく。
そして再びギプスをするとリオの背中にクッションを入れ、身体を起こしたりする。

「傷も化膿もなし、熱も下がってるな…次は晩飯の後に交換だ」
「ん。了解」

ローは机をベッドに置き、本もセットすると汚れた包帯を側にあるバケツに入れるとベッドサイドの椅子に座る。

「そういえばナミ屋から連絡が来ていた」
「ナミから?」
「あぁ。近くの島にいると連絡があったが、怪我をして療養中だと言ったら色々問いただされた」
「あー…私から連絡した方がいいかな…」

リオはそう言うと近くに置いてあった子電伝虫を手に取り、机に置く。
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