第20章 彼女が眠る地へ
シルバーがそんな事を考えていたらホテルの中に入り、スパローは慣れた様子でホテルの中を進んでいく。
2人がしばらく歩いてたどり着いたのはホテル一番奥にある大きな扉。
スパローはその扉を開け、中に入っていく。
シルバーもそれについていくとその扉の向こうは少人数には不釣り合いな程広い空間でその中央に大きなテーブルに椅子、椅子それぞれに5人の人物が座っていた。
「悪ぃ。遅くなった」
スパローはそのテーブルに近づくと2つ空いていた椅子の一つに腰掛ける。
シルバーもそれを見てスパローの隣の椅子に座る。
「へぇ、その子が言ってた子?」
「あぁ。シルバークロウだ」
「ふーん。はじめまして、僕はスワロー。」
スワローはニコニコしながらシルバーに向かって手を振る。
「は、はじめまして…」
「で、君の向かいにいるのがオウム、その隣がラーク。あの黒い長髪はクレインであっちがアウル。君以外の人間が今いるオルニスだよ」
スパロー以外の人間はシルバーを品定めするように見る。