第19章 相見える2人のオルニス
「ひぃ!」
「悪い、人を探してる。アッシュってのはどこにいる」
「あ、アンタ…ルヴトーに喧嘩売るのかい…?」
女の問いかけにローは首を横に振る。
「俺の仲間にこの島でアッシュに大事な人を殺された奴がいる。そいつの為にアッシュを探さねぇとならねぇ」
「……ルヴトーは町の一番奥にある酒場をアジトにしてるよ」
「すまねぇ、感謝する」
ローは女に礼を言うと町の奥の酒場を目指す。
その酒場に近づいて行くとルヴトー海賊団のクルーと思われる男達がロー達に襲い掛かるが、ロー以外のクルー達が倒していく。
「……ここだな」
しばらく歩くと町の出口付近にある酒場を見つける。
入口のドアを開けると中に入っていく。
ロー達が入ったことで酒場の中にいたルヴトー海賊団のクルー達が入口に注目する。
「くくくっ…案外早かったな」
ローは周りにいる男達には目もくれず、酒場奥にいるアッシュの元へ歩いて行く。
「元王下七武海であのドフラミンゴを倒した海賊に会えるとは光栄だ…俺に何の用か?」
「あぁ…聞きてぇ事がある」
リオとスパローは構えたままお互いの出方を探っていた。
(悪魔の実の能力者であれば海水で勝負はつく…でもまだこいつはまだ出したくない…)
「来ないならこっちから行くぜ!」
スパローはそう言うと地面を蹴り、鋭い爪をリオに繰り出していく。
リオは見聞色の覇気を駆使し攻撃を躱していく。
しかしリオの覇気は武装色、見聞色共にまだ未熟な部分があり、多用する事は難しい。
(まずは一発かますか…)
「覇気か!それぐらいじゃ俺の攻撃は全部躱せないぜ!」
「あんたこそ…私の攻撃躱せるかしら?」