第17章 初めてのデート
2人が離れていた2年間にあった出来事を互いに話し、途中で食事を摂ったりしながら話し続けていた。
「ただいまキャプテン!」
食堂に聞こえたベポの声に2人は入り口を見る。
「お帰りなさいベポ。早かったね」
「え?もう夜だからみんなで晩御飯食べてきたよ」
「どおりで腹が減るわけだ」
「ほんと?!じゃあローのご飯作るね」
リオはベポの言葉に慌てて立ち上がり、2人のマグカップを持つとキッチンに移動する。
「キャプテン、楽しかった?」
「なぜそう思う」
「今日のキャプテンご機嫌だから。あと目の下の隈も少し薄くなってる」
どうやら10年来の友人には自分の些細な変化はお見通しのようだ。
ローはベポの言葉にフッと笑う。
「あぁ。久々に楽しんだな」
柔らかい表情でそう言うと料理をしているリオの姿を見る。
「いいなぁ。俺もリオといっぱいお話したい」
「甲板で昼寝ついでに誘ってみろ。お前の誘いなら遠慮しないはずだ」
「アイアイ!今度誘ってみるよ!」