第17章 初めてのデート
ベポがそう言うと同時にリオがおぼんを持って歩いてくる。
「ごめん!おかず作る時間無いからこれで勘弁…」
ローの前に置かれたのは2つのおにぎりと野菜が入った味噌汁。
「あ、いいなぁ美味しそう」
「ふふ、じゃあベポのも作るから待ってて」
リオがおぼんを持ってキッチンに向かうのを見るとローは目の前にあるおにぎりと味噌汁をベポの前に移動させる。
「これキャプテンの…」
「いいんだ。俺はリオと一緒に食う」
「じゃあ…いただきます」
ベポは手を合わせるとおにぎりを持って食べ始める。
「美味しい~!あ、中シャケだ!」
「良かったな」
もぐもぐ幸せそうに食べているベポを見ていると再びリオがおぼんを持って歩いてくる。
「あれ?ロー食べなかったの?」
「あぁ。お前と飯を食いてぇ」
「……ん。じゃあ私のも持ってくるね」
リオはおぼんをローの前に置くと自分のも取りに行き、向かいに座る。
「いただきます」
2人は目の前にある食事を摂り始める。
「味濃くない?」
「問題ねぇ」
そんな2人のやり取りを黙って見ているベポ。
(キャプテンとリオはいつ結婚するのかなぁ…)
しばらくして3人で仲良く食事を摂っていたのを他のクルー達にもみられてベポが羨ましがれたのは言うまでもない。