第17章 初めてのデート
「同じのって思ったけどどっちか分からなくなるから私は猫にしたの」
「そうか」
ローは満足そうに笑うとマグカップを机に置き、再びリオの元に行く。
「随分可愛い事するんだなリオ」
「一応女の子ですから」
クスクス笑うリオを見てロー。リオの背中と膝裏に手を入れると抱き上げる。
「わっ」
ローはそのままベッドに連れて行き、リオを横に寝かせるとその上に覆いかぶさるように抱きしめる。
「そろそろいいか?」
ローの言葉の意味はリオにはわかっている。
互いの想いを確かめ合ってからキスしているがその先にはまだいっていない。
とってもいいタイミングで敵船や海軍が来たりしてお預け状態が続いているのだ。
しかし今日は島に停泊しており海軍が来る様子もない。
「いいよ。私を愛して」
優しく微笑むリオにローもフッと笑うとキスをする。
「今日は寝かせねぇからな」
「望むところ」