第16章 恋慕と葛藤
リオが麦わらの一味に会えたらと願った次の日。
目の前にある船に目を見開く。
麦わらを被ったジョリーロジャー。
「うっそぉ…」
「おーいトラ男―!!」
こんなタイミングで麦わらの一味に出会える事は奇跡。
「この広い新世界でどうやったら短期間で出会うんだ…」
「ま、まぁまぁ…いいじゃない」
リオはそう言うと水力でサニー号へと向かい、甲板へと降り立つ。
「シルバー!久しぶり!」
「ナミー!」
二人は抱き合い、再会を喜び合う。
リオと入れ違うようにルフィがポーラタング号に向かったようだ。
「あ、ナミ…相談事があるの…」
「相談?トラ男じゃダメなの?」
「うん…その、女同士で話したくて…」
少し言いにくそうにするリオを見てナミはニコーッとする。
「なぁに?とっても楽しそうな感じね…ロビンも呼ぶ?」
「うん…それだと嬉しい…」
「了解。じゃあ夜にお茶しながら話しましょ」
ナミの言葉に嬉しそうに笑い礼を言ったリオであった。