第16章 恋慕と葛藤
「な…いきなり何言ってるの?!」
「俺は本気だ」
「突然すぎるんですが…」
突然の告白にリオは顔を赤くする。
「このコーヒーが決め手だ」
「……う、うん。なんかローらしいなって思ったわ…」
ローにドヤ顔で言われリオも反論する気が無くなった。
「で?」
「……返事は待って。いきなりすぎてまとまんない」
「本能に逆らわず答えればいい」
「だから考える時間がほしいの!」
リオの言葉にわかったと答えるとローはマグカップを持って食堂を出ていった。
「……もう」
リオはローがいなくなったのを確認し赤い頬に触れる。
突然すぎるローの告白に戸惑いはあったが嬉しさもあった。
でも海賊として情報屋としてローにYESと答えていいのか。
こんな時相談できる相手がいればいいのだが、この船の女性はイッカクのみ。
イッカクに相談するのもアリかもしれないが、同じクルーなので相談しにくい…。
となれば相談できる相手は自ずと同盟を結んでいるあの一味の女性陣。
「こういいタイミングで…麦わらの一味に会えたらいいのに…」