第15章 訪れた島の平穏と母の面影
月明りで照らされてなのか地面、壁がキラキラと輝いている。
地面に転がっている石ですら輝いており、まさに輝く島という言葉がふさわしい光景だった。
その光景を見ながら歩みを進めていると中央にある石と向かい合うようにリオが座っている事に気づく。
ローは気配を消してリオへと近づいて行くとリオの声が聞こえてくる。
「母さん、私がやったこと…許してね。どうしても許せなかったの…でもローが止めてくれなかったら私はあいつらを殺してたわ…。ほんと、ローには感謝してる…あ、ローっていうのは私が所属する海賊の船長で医者なの。わがままだし俺様だしこっちの話聞かない事もあるんだけど…とっても頼りになる人なんだ。勿論ハートの海賊団のみんなも!とってもいい人なの。私が命を賭けてもいいって思える人達なんだ…」
リオの話をきいたローはフッと笑うと声もかけずリオの隣に座る。
突然のローの登場にリオは驚き目を見開く。
「ろ、ロー!?いつから…」
「母親に今日の事を許して…のとこから」
「ほぼ最初から…!!」
恥ずかしい…と顔を手で隠しながら呟くリオ。