第13章 明かされる過去
同時刻。港から離れた場所に一人の女性が船を停泊させていた。
ウェーブがかった銀色のショートヘアにタンクトップにジーンズの女性。
「ここが輝く島シャインアイランドかぁ…」
女性が鞄を持って上陸しようと一度海を見た時、空から子供が降ってきて
バシャーンッ!
何か大きな物が落ちるような激しい水音と共に落ちてきた。
「はっ?!ちょ、なんで子供が…!」
女性は鞄を置き、靴を脱ぐと海に飛び込む。
海に沈んでいく子供を見つけると潜っていき、子供に手を伸ばす。
子供も気づいたのか女性に向かって手を伸ばし、それを掴むと女性は子供を抱き寄せすぐに海面へと向かった。
「ぷはっ!ちょ、大丈夫か?!」
女性は腕の中にいる子供を見ると子供はむせて咳をしているが無事のようだ。
すぐに自分の船に向かい、子供を船に乗せると自分も船に上がる。
「ゲホゲホ…」
「はぁ…アンタどっから落ちて…って、アンタ…もしかしてここの王女様?」
女性は少女の外見的特徴を見てそう尋ね、子供は女性を見る。
「な、なんで…」
「いや、昔買った情報にここの島の王族の中に銀髪に赤い目の子供がいるって聞いたから…で、なんで王女様が海に落ちたの?」
「……」
子供は女性に警戒しつつ今まで起きたことを全て話した。