第11章 再会と初めまして同盟さん
麦わらの一味と宴をし双方の海賊団がサウザンドサニー号の甲板で眠っている頃。
リオはロー、ナミ、ロビン、サンジ達とダイニングキッチンでワイングラスやウイスキーグラス片手に飲み直していた。
麦わらの一味が今まで戦ってきた相手を聞いたり、リオはローとの出会いを話したりしていた時、ふとサンジからこんなことが聞かれた。
「そういえばシルバーちゃんってどこの出身なんだ?」
その言葉にリオの表情が少し強張り、その様子にサンジもすぐに謝る。
「ごめん、言いたくないなら…」
「ううん、私は新世界にある島の出身よ。クソみたいな親と妹から迫害されて捨てられて…師匠に拾われて今に至るの」
「大変だったのね…」
「大変だったけどいい出会いもたくさんあったし、なんだかんだ楽しい人生よ」
ふふふと笑いながらリオはワインを飲む。
ローが知るリオの過去はクレインがリオと出会ってから旅立つまで。
それ以前の過去は何も知らないのだ。
そのため、断片的でもリオの過去を知ることが出来た。
「でも新世界ならいつかはその島に上陸する事もあるんじゃない?その時は大丈夫なの?」
「……大丈夫よ。師匠が親みたいな感じだったし…今はローやハートの海賊団のみんながいるから…何かあっても大丈夫よ」
リオはそう言うと二ッと笑った。