第11章 再会と初めまして同盟さん
フランキーがリオの船をサウザンドサニー号に収納し中で色々見ている間、リオは麦わらの一味のメンバーと会話していた。
「あの麦わらの一味と会えるなんて…情報屋として嬉しい…」
嬉しそうに笑う彼女を少し不機嫌そうに見つめるロー。
「ねぇ、私達も貴方の事リオって呼んでいい?」
「あ…んー…みんなはシルバーって呼んで?リオは私の名前でハートの海賊団とほんの一部にしか呼ばせてないの…ごめんね」
「そうなの…わかったわ、よろしくねシルバー」
「えぇ」
ナミとの会話を見ていたロー。
“ハートの海賊団とほんの一部にしか呼ばせてない”という言葉。
自分達は特別という事に嬉しく思っていた。
「トラ男君嬉しそうね」
声がした方に視線をやるとロビンが微笑みながら立っていた。
「ニコ屋…」
「世界一の情報屋であるシルバークロウを仲間なら情報面で心強いでしょう?」
「残念だが情報については仲間でも有料だ。それでもあいつはうちになくてならないクルーの一人だ」
「そう。でも彼女、2年前に会った時より表情が明るくなったわ。まるで何かふっきれたみたいに…」
「詳しい話はまだ知らねぇが…あいつなりに覚悟を決めたんだろう」
ローがそう言った後、リオがローの元に歩いてくる。
「ロー、麦わらがみんなで宴やろうだって」
「あぁ構わねぇ。うちのクルーにも伝えてやれ」
「了解。じゃあ伝えてくるね」
リオはローから離れると船を降り、ポーラタング号へと向かった。