第19章 嵐、代表?(A)
病室戻って、また少し話してたんだけど、親父さん、また急にかしこまって。頭下げられた。
「や、ホント気にしないでくださいっ。そんな大したことしてないんでっ」
「いやいや、ホントにっ。世話になりました!恐れ多くも、弁護士先生まで紹介して貰ってなぁ…」
「あ、それは翔ちゃ…櫻井、です。僕の、仲間の…」
「あ~…。そうだ!こいつが、事故に遭いそうだったの、助けてもらったとか」
「あ、それは多分…リーダーの大野、ですね」
「えーと…。コマメに妹の店にも顔出してくれてるってのは…?」
「それは~…マツジュン。松本、ですかね」
「…」
「…」
ほらぁ~っ。お父さん困ってんじゃん。ていうか、俺も困るんだけどっ。
「あっ!これ!ゲームなんてって思ってたが、コレがなかなか!イマドキのゲームは強い!ありがとうございました!すっかりハマって…はっはっは!」
「えーっと。それ、は…二宮、くん、から、ですね…」
「は…」
「…」
「…」
やっぱ人選ミスだろ、これ!どー考えてもっ。ホンット気まずいよ?俺。実際何もしてないんだからっ。
「…すいません。僕、ほとんど活躍してなくて…」
だって!最近までずっとドラマやってて…。コンサートもやばいし、俺、超忙しかったんだもんっ!言い訳なんだけどっ。