• テキストサイズ

【ALL】手(気象系)

第19章 嵐、代表?(A)





「遅いですねぇ」
「そうだなぁ」

遥ちゃんがなかなか戻ってこないから、様子見に行ったら、看護師さんと何か真面目な顔で話し込んでて。ちょっと声かけづらいから戻ろうかなって思ったら、向こうが気づいて、花が咲いたような笑顔で駆け寄ってきてくれた。なんか、ちょっと嬉しいぞ。ちょっとキュンとしちゃうな、このシチュエーション。…彼氏でも何でもないのに(笑)。

「花瓶借りられた?」
「はい。これ。あ、そうだ。相葉さん」
「うん?」

急にちょっとしおれちゃったからナニゴトかって思ったら、例の。夜の仕事のこと、お父さんには内緒にしててって。話してないらしい。そりゃそうだよ。あの親父さんにそんなのバレたらえらいこっちゃでしょ!

「元気そうに見えるけど、血圧が上がると本当に危ないって…。だから…」
「うんうん、もちろんもちろん。言わない言わない」
「ありがとうございます」

少しだけ陰りのある微笑も見惚れたけど、その前の。内緒にしててポーズ?人差し指スッと唇に押し当てて、ちょっと俺のこと覗き見るように見上げて…。

それ、ちょっとヤバかったね。キュンどころかドキッ!てしたわ。

でも…。リーダー、やっぱ趣味が違うせいかな?俺、めちゃくちゃ唇見ちゃったもん。人差し指の方じゃなくて、少し押しつぶされたムニュッと柔らかそうな唇の方を、ついガン見…。

ヤバイ。欲求不満か?ドラマ終わったし、ちょっと…運動でもするかなっ。走ろっ。いろいろ…溜まってるからっ!

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp