第13章 だから。何なの?その自信(N)
でも遥ちゃん、自分が無茶してるだけで、無心とか一切してこないんだよね。それとなくって雰囲気もないし、こう、俺らに接近しようってアプローチも特にないし…。
つか、むしろ俺ら側からアプローチの嵐だよ。店には(和食屋さんの方ね、トーゼン)通うわ、食事に誘うわ…。
でも、それが手なのかも知れない。大体、もしプロだったらわかんないでしょ、嘘かホントかなんて。俺らにはさ?事実、狙ってかはわかんないけど、二名ほどグイグイ持ってかれてる訳だし。あ、三名かもね。別な意味で。だって潤くん、何気に月イチ以上軽く行ってるよね?『山風』さん。気になってしょうがないんでしょ、遥ちゃんのこと。
二「詐欺だったらマジで笑えねえな」
大「違うと思う」
二「それ、どっからの自信?…あ、手か。詐欺なんてしない手だった、とか言う?」
大「それは―…。でも違う。そゆのじゃないって」
二「貸したって返ってこないかもよ?」
大「……じゃ、カンパってことで」
二「は~…。いいよ、もう。騙されてたら盛大に笑ってやるわ」
大「だから、違うよ…」