第7章 気になる、から(M)
「旬野菜の炊き合わせです」
「ありがとう」
「ごゆっくり」
また『山風』さんにお邪魔してます。ダチがウマイ和食食いたいって言うから、じゃあって。
でも、ちょうどよかった。気になってたんだよね、こないだのリーダーの話…。
店に予約の電話して、面割れてるし遥ちゃんにお願いできないかって頼んだ。いっつもいる訳じゃないらしいしね。
ほら、いくら何でも女将さんに遥ちゃんのアドレス聞くわけにいかないでしょ。
翔くんは知ってるらしいんだけど、そっから流してもらうのもちょっと、ね。『なんで?』ってなると面倒だし。俺は、だって…無罪だし(笑)。普通に可愛いとは思うけどね。よく気がついていい子だし。
カズはリーダーも有罪っぽいって言うけど…そーかぁ?それって、手でしょ(笑)。ま、俺は全然そこに介入するつもりはないけど、そういうことなら、余計気になる。
『あだ名かなぁ…。何か、違う名前で呼ばれてたんだよね』
『他人のフリした。向こうも気付いてたと思うんだけど…』
リーダーが嘘つくはずないし、何か…キナ臭い。もしホントにリーダーがラーメン屋で会った子が遥ちゃんだとしたら、確認しておきたい事がいくつかある。