第6章 同じ顔。…違う顔?(O)
相「…やっぱ違う人だったんじゃないのぉ?」
大「ううん、彼女。遥ちゃん」
松「言い切ったね、ついに」
ニ「あんま憶えてないくせに」
大「だって!」
松「なに?」
だって。
…ギュッて、されたの。手を。一瞬だけど。あんなの、初対面だったらしないでしょ。
大「…何でもない」
二「ナンだよっ!」
あれってさ、“わかってる”ってことでしょ。俺のこと。『黙って合わせて!』みたいな。で、よくあるじゃん?あとで『ゴメン、さっきのは―…』とか、フォローの電話がきたり…
あ。
俺、彼女のアドレスとか、何も知らねぇや。
……ま、いっか。