第3章 Orange
俺がクロム島に住んで約半年。
俺は島の奴らに囲まれていた。
「「「「「いつ結婚式するんだ?」」」」」
………最近毎日この攻撃にあっている
恋人で一緒に暮らしている俺達。
全てを終わらせて再会した時に将来を誓い合ったので俺達の中では結婚したようなものだった。
だから二人共一緒にいるだけで満足と思ってたのだが…
俺がこの島に住んで3ヶ月住んだ辺りから島民は結婚式はいつだと俺に聞くようになった。
現段階で考えてないし、彼女に聞いたのかと聞くと皆が言葉を濁す。
多分彼女に聞いたら慌てて逃げようとして躓いて転ぶかもと心配して聞けないんだろう。
島の奴らは明るく優しい彼女が大好きだ。
大好きだからこそ、祝いたいのだろう。
まぁ、ウェディングドレスは女の子の憧れと聞くし、俺自身彼女のドレス姿を見たい…。
「……結婚式はいいが、準備がいるだろ?」
結婚した事は無いが、結婚はとにかく準備に時間がかかるとセンゴクさんに聞いた事がある。
島の奴らにどんなに急かされても準備が無い状態での結婚式など難しい。
それこそ、彼女にも相談して準備しなければ…