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Anglekam【ONE PIECE】

第11章 Tsumbergia


次の日。
俺達は港で自分の船の前に立っていた。
朝一の診察で特に異常なしだった為。俺達は次の目的の為に出発する。

「ロー!」

俺は声がした方を見ると笑顔のコラさんと隣にリオが立っていた。

「もう行くの?」
「あぁ。もし何かあれば連絡してくれ」
「えぇ。あ、ベポくーん!」

リオはコラさんの隣から駆け出し、船の近くで出港準備をしていたベポの元に行く。
昨晩、ベポをみたリオがそのもふもふした身体を気に入り、一気に仲が良くなったらしい。

俺はリオがベポの近くに行ったのを確認し、コラさんを見る。
「これ、疲労回復とリラックス効果がある紅茶の茶葉を入れてる。リオからだ」
「あぁ。うちのクルーも喜ぶ」
俺はコラさんから紙袋を受け取ると2人で船へと向かう。
「キャプテン!いつでも出れますよ!」
「あぁ、じゃあ出るぞ」
俺の言葉にリオもベポに別れを言ってコラさんの隣に立つ。
「リオ、耳貸せ」
「ん?」

俺はリオの耳元に口を寄せるとコラさんには聞こえないように囁く。

「お前が俺の初恋だった。コラさんと幸せに暮らしてくれ」
「っ!!」

リオの耳元から離れるとコラさんを見る。

「じゃあなコラさん」
「また近くに来たら寄ってくれ」
「あぁ」

俺は船に乗り込むと港でこちらを見る2人を見る。
2人は笑顔で俺達に手を振ってくれる。

「出航―!」

ペンギンの声で船は港を離れ始める。

「キャプテン、また来たいね」

リオとすっかり仲良くなっていたベポは俺にそう言う。



「あぁ。いつかまた、な」

俺はそう言うと船の中へと入った。
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