第9章 Calendula
翌朝私は目を覚まし、身体を動かそうとすると腰に走った鈍い痛み。
(昨日...は...)
寝ぼけた頭で思い出したのは昨夜の行為。
彼に会えた事で理性を捨ててひたすら彼を求めた。
それを思い出して顔を赤くする。
(我ながら恥ずかしい...)
シャワーを浴びようと思いベッドから出ようとすると
「どこ行くんだ」
彼の腕が伸びてきて私は抱きしめられベッドに引きずり戻される。
「どこってシャワーに...」
「そんなの後で一緒に浴びりゃあいい...今は一緒に寝ようぜ...」
ぎゅっと抱きしめられたら抵抗も出来ない。
一緒にシャワー浴びるとか言ってたけど、今はこの温もりを感じて2度寝する方が良さそうだ。
私はそう思い、再び眠りについた。
~おまけ~
二度寝の後。
「で、お祭りどうしたの?」
「店のおやじに後は全部やるから帰るように言われたんだ。ほっぽってないから心配するな」
「なるほど...」
「で、俺がいなかった4日はどうだった?」
「え、えっと...」
「ん?」
「さ、寂しかった...です...」
「ん。俺もだ」
「......ん」
「じゃあもっかいリオを食べてもいいか?」
「は?!え、えっと...」
「えっと?」
「.........や、優しく...してくださぃ...」
「!!!」
いつもより積極的なお嫁さんに翻弄される旦那様でした。