第7章 Dumpling
すれ違う人によく言われる。
「身長差がすごいなー」
って。
一体、私と彼は何cm...身長差があるのか
ある日の昼下がり。
私は彼との身長差について考えていた。
昔聞いた話だと、彼は3m近い身長らしい。
私が160cmくらいだって教えてもらったから...軽く130cm差はある。
「130cm差ってどのくらいだろ...」
目が見えないと相手の大きさが分からない。
それは仕方ないのだけれど、周りから身長差がすごいと言われると気になってしまう。
(どうにか身長差を測れる方法は無いのか...)
目が見えない状態でも彼との身長差を知る方法は無いのか...
それを考えている時。
ふと思い出した。
(そういえば、立った彼に抱きついたことってないかも...)
私は良くも悪くも奥手だと自覚している。
私が恥ずかしさに唸ってると彼は笑いながらいつも膝に乗せて抱きしめてくれる。
彼の膝の上にいるから抱きしめられる時、彼の胸に身体を寄せるのだが...
(それ膝に乗ってるから届いてる高さよね...)
色々考えつつ、私はある決心をした。