第4章 Tree dahlia※
「ん…」
俺が目を覚ました時、窓からは柔らかい日が注いでいた。
「朝か…」
身体を動かそうとすると
「んぅ…」
彼女の声が聞こえ、俺は視線を下におろす。
俺の胸に顔を寄せ、気持ちよさそうに眠る愛しい彼女。
受け入れた時痛かったはずなのに全てを受け入れてくれた。
「ありがとうな」
俺は彼女の頬にキスをする。
「ん…?」
キスされた事で彼女が起きたのか目が開いていく。
まだ寝ぼけているのか猫が甘えるように俺の胸に頭を擦りつける。
「おはようリオ」
俺が声をかけると上を向き、ふにゃっと笑う。
「おはよ」
微笑む彼女がかわいくてもう一度頬にキスをする。
「ロシー…」
「ん?」
「大好き」
えへへと笑う彼女があまりにも可愛くてもう一度襲いたい気持ちが芽生える。
それを根性でグッと抑え込む。
「俺も、愛してる」
俺の言葉に彼女は嬉しそうに笑った。
~おまけ~
「いたた…」
「腰痛むか…?」
「うーん…でも…」
「でも?」
「ロシーと一つになれたからいいの」
「…」
(襲いたい…!!)
無自覚な返答に悶々とするロシナンテさんであった。