第3章 Orange
後日。
『なんで俺を呼ばなかったんだ~!!』
先生に彼と結婚式を挙げた事を伝えると泣きながらそう言われた。
「私も急に言われて…」
『リオのバージンロードは俺が歩くって決めてたのに…俺の娘ぇ…』
だ、大丈夫この人…キャラ崩壊してない?
あと気づいたら先生の娘になってる私。
『ちなみに誰とバージンロード歩いたんだ』
「レイモンドさんです」
『くそぅぅ…レイモンド!!今度会ったら覚えてろよ!!』
「はいはい。じゃあ切るからな」
レイモンドさんは容赦なく電話を切った。
「えっと…良かったんですか?」
「いい。あいつには贈り物してあるから」
「?」
さらに後日、レイモンドによって贈られた2人の結婚式の写真を見て号泣する先生の姿が海軍の医療施設で見られたそうな。
~おまけ~
「そういえば結婚したら私はロシーのファミリーネーム名乗るんだよね?」
一般的に夫のファミリーネームを名乗ると聞いた事がある。
「……いや、俺がリオのファミリーネームを名乗る」
ドンキホーテ・リオより
フィオーレ・ロシナンテの方がいい。
両親には申し訳ないが、なんとなく彼女にはドンキホーテの名前を名乗ってほしくない。
「……なんか違和感ある」
「慣れだ慣れ」
「うーん…」
最後まで納得出来ないリオだったが、1週間もしたら慣れたのだった。