第44章 副団長復帰
私は1日つきっきりでリヴァイの看病をし、そのまま寝てしまっていた。
「...朝か...俺の看病して寝ちまったんだな...こいつのこんな穏やかな顔初めて見たかもな...ていうか何でこいつベッドに入んないで寝てんだよ」
ミラは俺のベッドにもたれかかるように頭だけを乗せて寝ていた。
そんな寝ているミラの頭をそっと撫でる。触り心地がよく、ずっと触っていたい...
「...ん...リヴァイ?」
「やっと起きたか」
「おはよう...あ、いつの間にか寝てた。お前怪我は?」
「ああ。まだ痛てぇが傷は良くなってきてる」
「そうか。よかった。でもまだ動ける状態じゃねーだろ。お前治るまで寝てろ。エルヴィンには私から伝えておく。それに副団長の私が元気なのに仕事しない訳にはいかないからな。私は行くぞ」
「分かった。ミラ...こっちに来い」
チュ...
「な、な、何してんだっ!」
「キス」
「やめろよ心臓に悪い」
「お前が仕事終わるまで待たされんだろ?キスくらいさせろ」
「相変わらず自分勝手だな」
「鈍感なお前に普通の恋愛を教えてるだけだ」
「もう分かったから!私は仕事しに行くからな!大人しくしとけよ!」
そう吐き捨ててリヴァイの部屋を出た私はエルヴィンに仕事をもらいに言った。
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「エルヴィン仕事くれ。あと、リヴァイはあと数日休ませろ。それと、憲兵団から調査兵団に私を戻す手続きは?」
「リヴァイの事了解した。怪我が治るまで待とう。君の調査兵団への移動だが、私が話をつけておいた。君は今日から調査兵団副団長として職務に戻ってもらう」
「流石だな。お前の仕事の速さにはいつも驚かされるよ」
「君の仕事だが、戻ってきて早々悪いが、女型の巨人の件は噂で聞いていたとは思うが、捕獲作戦を決行するに当たって作戦に適した人材の配置案を出して欲しい」
エルヴィンは作戦の概要を私に説明した。
「そうだな...その作戦だと、お前が考えた兵士達で大丈夫そうだが、やはりリヴァイ班にエレンを託すしかなさそうだな。私はお前の隊に就いて巨大樹の森周辺の巨人の駆除にあたるのが妥当か...」
「分かった。そうしよう。それと、戻ってきて早々だが、作戦決行は1週間後だ」
「まあ、暫く憲兵にいたんだ。急なのは仕方ないな。了解した。」
バンッ!!
「エルヴィーン!!私の考案した捕獲装置なんだけどさあー!」
何か来た...