第23章 進展
「いや、リヴァイって顔はいいから!顔は!勿体ないと思ってな」
「おい、顔はって何だ、顔はって」
「いや、中身は粗暴な潔癖野郎だから」
「お前俺に何か恨みでもあんのか?」
「でも私はリヴァイが恋人だったらいいなと思うけどな」
「!?」
...は?何だ急に...
「掃除は勝手にしてくれるしリヴァイが淹れる紅茶くそ美味いし」
「俺は家政婦かよ」
期待した俺が馬鹿だった。
「リヴァイが恋人として想定した結果、私の中では家政婦リヴァイしか浮かばなかった」
「お前の中で俺はそんだけの存在か?」
リヴァイがミラに真剣な表情で顔を近づける
ちょ、近いし何で急にちょっと不機嫌になってんだよ
「俺はお前を何でも出来る奴だとは、思ってるが俺の中でお前は何でも出来るからいいと思うだけの存在じゃない。もっと大切ななくてはならない存在だ」
「いやいや、私もリヴァイにはいつも任務で助けてもらってるし。お前クソ強いから私が立てた作戦でめちゃくちゃ活躍してくれてるしな。感謝してるよ。」
いや、違えよ。俺が言ってるのは仕事の話じゃねーんだよ...
こいつ完璧超人のクセして色恋沙汰に関しては鈍いのかよ
「だから違ぇよ。俺が言ってんのは仕事の事じゃねぇ。プライベートでの1人の人間として俺をどう思ってんのか?って話だよ」
ちょっと待って?何だこの質問。というか、もしかして、もしかしなくてもこれは好意を寄せられていて問い詰められているという状況でしょうか?あのクソ無愛想なリヴァイが?恋愛とか興味なさそうだし今まで浮いた話一つなかったリヴァイが?嘘だろ。まさかの一番ありえないと思ってた人物からの告白?いや、告白と言えるような事は言われてないか...最初は上司と部下、今は仲間であり良き友人だと思ってたんだが...何だこれ
「すまん。突然困らせるような事言ったな。俺は部屋に戻る、お前も休め」