第14章 ~おまけ話~ 甲斐の国
「でねっ、でねっ!!!皆ね、凄いの!立ってるだけで、雰囲気バツグン!!!格好いいにも、ほどがあるよねっ!?」
俺はやっと謙信様から解放されて、きょうこさんの居る躑躅ケ崎館に来れたんだけど、もう安土の武将達は帰った後だった。
興奮気味に話す きょうこさん。
これじゃあ、信玄様の機嫌も悪くなるはずだ。幸村が苦笑いしていた意味が解ったよ。
だけど
「俺もその場に居たかったな」
本心だ。心からそう思う!!!
あぁもっと家康公とこれからの話をしたかった!!!
するときょうこさんが、俺の目の前に手作りの本のような物を出してきた。
「これは」
「せっかくだから、一冊に纏めてみたの!」
「誰も持って帰らなかったの?」
「そうなの。持って帰ったら?って言ったんだけど、私に持っていて欲しい、って皆が言うから……」
……
皆、きっと、きょうこさんが大切に持っていてくれると思って、御守りのつもりで、置いていったんだろうな……
だから、信玄様……あんなことを……
「とりあえず、拝見するよ。武将達のモデルっぷりを」
「どうぞっ!!!」
パラ……と、表紙を捲ると そこには!!!
こ、これは!!!