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~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第11章 戦国時代


「俺は心配など、していない」


……うっ

だよね。でも、、、



「だが……どの様な経緯があって、今に至るのかは聞かねばならない

 そうだな、武田」


「あぁ……まぁ、まずはきょうこの土産を見てやってくれ」


信長様は ふんと鼻を鳴らすと、スルリとリボンを解き 流れるような所作で丁寧に包みを開けた。


「このような文字も色合いも、初めて見るな」


信長様が開けた包みの中には、


小さな袋に入った



金平糖



の詰め合わせだった。



「この袋もだ……」


それは和紙とビニールを合わせた物で、透明なビニール部分から中身の色が確認出来るようになっていた。



「それは、私の住んでいた時代の金平糖です」



黙ってこちらを見る、信長様。

そして、


「秀吉は下がれ」

「御館様!一度に全てを召し上がられるのは!それに御毒味も!!!」


「抜かせ!!!」



大きな声を信長様が上げた。


「今から、きょうこと武田、あとそこの……」

チラリと佐助君に視線を向ける信長様に

「佐助と申します」

頭を深く下げる佐助君。


「佐助……それと光秀は残れ」

「はっ」

光秀さんも頭を下げる。


「誰も天主に近寄らせるな。貴様もだ、秀吉。下がれ」


「……はっ」


秀吉さんは少し納得していないのか、でも大きく頭を下げると信長様のいる天主を後にした。



そして、次に信長様が



「これは、この世の物ではないな」



にやりと笑いながら言った。









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