第2章 ドキドキ
「ふぁ〜……ん?なんかあった?」
このピリッとした空気を
リーダーの大野さんが変えてくれた…
「……なんでもねぇよ」
「……」
潤くんが不機嫌そのもので答える。
俺はドキドキ……
翔ちゃんは…何故か泣きそうな相葉さんの
頭をポンポンしてる。
「……じゅん、くん?」
「……なに?」
わぁー。
イケメンが怒ると怖い……。
ギロッ!と上目遣いで俺を見る潤くん。
「…あ、のね?」
「ったく!」
「へ?」
潤くんが突然立ち上がって
俺の腕を掴んでスタスタと楽屋を出る。
「…ちょっ?!潤くん?!」
「………」
無言のイケメン程…怖いものはない。
「潤くん?!」
「……無自覚すぎんだよ!」
「……へ?」
……突然。
抱き締められる。
ダキシメラレテル???
「……ちょっ?!潤くん!」
「るっさい!人誑しも程々にしろよ!」
「人…たらし?!何!それっ!」
「そんな!胸元開いた服で!
あんな格好してたら誰でもお前に堕ちる!って言ってんの!!」
「……はぁ?!」
そう言われて…ふと俺の服を確認。
「………」
うん。普段の俺。
ヨレヨレだけど、いつもの服じゃん!!
「この服で何で人誑しとか言われなくちゃ
いけないの!!」
散々見てきてんじゃん!
俺はいつもこんな格好してるって!!