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姫モノ語り 【気象系BL】

第10章 ダイニノヒメ…アラワル


相葉さんから大声を出された日。
潤くんが相葉さんのご機嫌を取って落ち着いてくれた。



相葉さん?
そんなに…潤くんが好きなの??



俺の事は?
もう……終わったの??



モヤモヤした感情がその日ずっと残ってて…
我慢出来ずに帰り際…



相葉さんの元へスタスタと歩いて行く俺を大野さん達が見守る。




「…なに?」


「…俺の事、嫌い?」


「…なんで?」


「…潤くんが、好き?俺より、潤くんが好き?」


「…お前には、大ちゃんと翔ちゃんがいるじゃん」


「…俺の事、最初に抱いてくれたのは、貴方だよ?」


「…そうだったね?」


「…もう、俺の事は、抱いてくれないの?」


「っ…だから!俺には潤がいるからっ」


「…そっか。分かった…」



何か、振られたみたいで泣きそうになりながら…くるっと振り向く。



「ニノ…」


「…潤くんのこと、幸せにしてあげてくださいね?」




精一杯の、強がり。



本当は、そんな事…思ってもいない。
相葉さんも…大野さんも…翔ちゃんも…潤くんも…
俺だけのモノになればいい。


「…さっきは、大声だしてごめんね?」



相葉さんの声が少し鼻声になってる。




「智ー。今日いっぱい抱いて?」


「ふふっ。お望み通り♡」


「おーい?俺は?」


「クフフ…翔ちゃんも♡」







これで…いいんだ。



これで…潤くんが幸せになるなら。





相葉さん?
おれ…待ってるよ?



昔みたいに…笑える日を。





今は……そんな余裕は、ないけど、さ?
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