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姫モノ語り 【気象系BL】

第9章 ヒメ…ハツジョウサイカイ


相葉サイド




「………」



むしゃくしゃしてた。
最初にニノと関係を持ったのは俺なのに…。
ずっとニノとは一緒にいるのが当たり前だったから…。



「雅紀?」



ベランダでぼーっとしてたら潤が後ろから抱き着いてくる。



気付いてた…。
潤が俺に好意を抱いてるのは。
でも……。




「またニノの事考えてる」




潤も……分ってた。
俺の気持ち。




「雅紀……欲しい」


「ふふっ。どうしたの?」


「…キスだけじゃ、やだ」


「…潤」


「…ニノの事、抱いたんでしょ?」


「……」


「…大野さんも、翔くんも…みんな、ニノの事っ」


「潤…」


「分かってるっ!ニノの可愛さは分かってるっ!でもっ、でも…」




泣き出しそうな潤をそっと抱き締める。



「…ま、さきっ?」


「潤も可愛いよ?」


「っ、う、そ!」


「潤は潤。ニノはニノ…俺は、潤が好きだから付き合う事にしたんだよ?信じられない?」


「…今頃、ニノ誰かに抱かれてるよ?」


「だから…抱かれたいの?」


「っ、だってっ」


「そんなに、したい?」


「……したい」


「痛いみたいだよ?潤が耐えれるか心配」


「っ、大丈夫っ!ちゃんと…」


「ちゃんと?」


「…じゅんび、してる、からっ」







こんな、可愛い潤…誰にも渡さない。
俺だけに夢中になればいい。
俺なしじゃ生きれないようになればいいんだ…。




心の中では…
ニノと重ねて…初めて潤を抱いた。
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