第7章 ヒメ…ナヤム
カチャっと浴室を開ける。
「ニノ?」
相葉さんは丁度湯船に浸かってた。
「入る?」
何も言わないで立ちすくんでる俺にニコッと笑う。
…俺は、どうしたいんだろう。
潤くんから逃げて…相葉さんを利用しようとしてる。
湯船に大人のオトコが2人浸かる。
相葉さんはそっと後ろから俺を抱きしめる。
「…告れなかった?」
耳元でそう囁かれる。
ビクン!と体が動く。
「…わかって、たの?」
「あひゃひゃ!何年ニノちゃんと付き合ってると思ってる?」
ぎゅっと相葉さんの腕の力が入る。
「…告れ、なかった…と言うより、気付いたら、朝だった…」
相葉さんの気持ちも知ってるのに…卑怯だよな。
「松潤ん家、泊まったんだよね?」
「う、ん。酔ってて…気付いたら朝で…」
「…じゃ、何でそのまま居なかったの?」
「…怖く、なった」
相葉さんたちとは関係持ったけど…
潤くんは…本気の好きだから…
小声でそう言ったら首筋に…キスされた。