第7章 ヒメ…ナヤム
本来なら…今頃潤くんと…。
相葉さんがキッチンに立ってるのを
ボーッと見ながらそう考えてた…。
「はい!相葉スペシャルモーニーング♡」
出された器にはサラダとハンバーグ。
目玉焼きとウインナー。
「…貴方、こんなに食べるの?」
「朝ご飯は大事だよ!ニノちゃんは特に体力ないんだからね!」
豪華な朝ご飯に、一瞬怯むけど…案外ぺろっと平らげた。
「ご馳走さまでした」
手を合わせてマグカップを手にとる。
「シャワーしてくるけどいい?」
あっそうだった。
相葉さん仕事終わった後って言ってたっけ。
「うん」
俺が何であそこで立ちすくんでたのか…。
潤くんとどうなったのか…。って、相葉さん何も聞かないんだ。
そこまで、俺の事…好きじゃないのかな。
ただ…セックスしたかったから…
何も聞かないのは相葉さんの優しさなんだろうけど…
浴室から…シャワーの音が聞こえてきた。
何故か…俺の足は、浴室に向かってた。