第7章 ヒメ…ナヤム
「…んっ…ん??」
目が覚めたら……自分の部屋じゃない。
ぼーっとする頭をフルフルして…辺りを見回す。
「………」
やってしまった?!!!
焼肉屋を出てからの…記憶が……ない!!!
恐る恐る寝てるベッドを降りる。
この部屋……
そっと寝室らしき部屋を開けると…
「そうなの?ん、分かった」と。この部屋持ち主さん…昨日一緒に飲んでた、潤くんが誰かに電話してた。
…どうしよ。
やっちゃった。
せっかく…潤くんのお部屋にお泊りしてるのに。寝ちゃってたなんて…。ぎゅっとズボンを握りしめてたら
「ニノ?おはよ」と。朝からイケメン潤くんが俺に微笑んだ。
「…ご、めんね?寝ちゃってて…」
下を向いたまま、そう言うと「なんで?俺が勝手に家に連れてきたんだし」と、俺の頭をポンポンとしてキッチンへ。
…はぁー。
酔った勢いで…と、思ってたのに。
もう、二人共完璧起きてるし。
「コーヒーでいい?」
潤くんがマグカップを手に俺の元へ。
「相葉さんに聞いてた」
はい??
「ニノは好き嫌いあるのか?って」
あー!そっち?!俺はてっきり……
「朝飯。食べてくだろ?」
潤くん。
「…じゅ、んくん…」
俺が話しだそうとしたら…潤くんのスマホに着信が。
ごめん!って、ポーズで電話に出る潤くん。
俺は…そっと、潤くんの家を出て行った。