第6章 ヤキモチ
「お疲れ様でしたー」
冠番組の収録が終わりマネージャーが待つ
車に乗り込む。
「直行でいいですか?」
「ん。明日早いんでしょ?」
「そうですね。コンサートの打ち合わせがありますので」
「了解。コンビニだけ寄って?」
それだけ会話して後はスマホをいじる。
相葉さんにあの部屋の存在をバラしたこのマネージャーに次の日文句を言おうとしたら「相葉さんにお願いされたら断れません」と。きっぱり言い切ったマネージャー。
それ以上は何も言わずそのまま楽屋へ。
それ以来俺が帰る自宅を必ず相葉さんに伝えてるらしい…。
コンビニに寄ってビールとつまみをカゴにポンポン入れてたら「あれ?ニノ?」と…声をかけられ誰かと思って見上げると「大野さん」がふにゃんと笑ってた。
「終わったの?」
「見れば分かりますよね?」
「んじゃ、一緒に飯でも食うか?」
「…悪いけど、明日早いんでしょ?だったら」
「決まり!俺も腹減ったし食いもん買って帰ろ!」
昔。あれだけ俺が誘っても飯とか一緒に行ったことのない大野さん。
「…乗る車。間違ってますけど?」
何故か…俺のマネージャーの車に当たり前の様に座ってる大野さん…。
「こっちが都合いいでしょ?ニノん家が近いし♡」
「……」
マネージャーが苦笑いしてそのまま俺ん家に直行。
「おつかれー!」
「おつかれさまです」
そして俺の家に当たり前の様に寛ぐ大野さん…。
「んふっ。久々ニノん家来るなー」
「それは、貴方が俺の誘いを断り続けたからでしょ!」
ふふっ。と笑いながらコンビニ弁当を食べるおじさん二人…。
「…ニノはさ?結婚とか…考えてる?」
「っ?!ごほっごぼっ!」
突然の大野さんの質問に飲もうとしてたビールにむせた…。