第1章 ワガママ
潤くんと付き合いだしたのは
2年前。
番組の打ち上げの後だった。
その日は結構飲んじゃって
フラフラになりながら自宅へと向かう。
マネージャーに支えられて
何とか帰宅。
「明日午後からですよ」
「あーい」
パタンっと。ドアが閉まり
ぼーっと玄関に座り込む。
何気に取り出したスマホを見ると
数件の着信。
「……んん?」
酔った俺は目を細めてその着信を
タップする。
「ぉつかれぇー」
「ニノ?酔ってる?」
「んふふっ。たまには酔ってもいいでしょー?」
「…いいけどさ?ゲーム機忘れてるぞ?」
「…んん?ゲームき?……あっ」
「近くに居るから届けるわ」
「……はぃ。助かりますっ」
……相手が松本潤でよかった。
下手したら盗難されちゃう!!
俺の大事なゲーム機!!