第11章 ヒメ…ヤリタイホウダイ
相葉サイド
話は聞いてた。
大ちゃんと翔ちゃんと別れたって…。
ニノの事だから絶対淋しがってる!そう思って仕事が早く終わった夜。ビール持参でニノの自宅に向かった。
「…なに?」
相変わらず捻くれたニノ笑。
言葉は冷たいけど、耳が真っ赤なの隠せてないからね!
「うーん?たまにはゆっくり飲みたいなーと思って!」
「散々会ってるだろ…ましてや今年末で忙しいのに」
はぁー…本当!素直じゃないんだから!
「っ?!ちょっ!!」
そんな、ニノの身体をギュッと抱き締める。
「…冷たいよ?」
「…風呂上がってそのままゲームしてたから」
「ちゃんと髪乾かさないと!」
「っ…るっさい!俺が何しようと勝手だろ!」
「あー!も!本当口煩いんだから!」
「っ?!んんっ?!」
やっと…触れられる。
誰のモノでもない…ニノの事…。
立ったまんま…俺はニノにキスをする…。
慌てふためくニノ…
そんな事知ったこっちゃない!!!
俺も潤と別れて…誰ともセックスしていない。
今、俺とニノは独り身同士。
潤がまだ動いてないのも知ってた。
だから…。
「んんっ…」
久々に聴くニノの甘い声…。
下半身に血液が全部集まるのが分かる。
「…好きだよ?」
キスの最中にそう呟く。
抵抗をしなくなったニノ…。
「っ…ば、かっ…」
ふふっ。
やっぱり…寂しかったんだ。
俺の首に手を回し、自ら唇を寄せてくる。
そんなニノを優しくギュッと抱きしめた。