第15章 目覚め
「君をもう一度訓練兵団へ戻した方がいいかな?」
「えっ!?訓練兵団ですか」
それを聞いたは頭を抱える。今まで3兵団のどちらかに配属され、再び訓練兵団に差し戻されるといった前例はないがエルヴィンが言えば前例云々などお構いなく訓練兵団に異動させるだろう。
「私、落第ですね・・・」
ショボンとしたにエルヴィンは笑顔でこう問い返した。
「君は訓練兵団に戻りたいかい?」
「えっ!・・・嫌ですよ!恥ずかしいじゃないですかっ」
それを聞くとエルヴィンはに提案をしてきた。
「ならば君には特別トレーニングを受けてもらおう。バランス感覚に問題がありそうだからな。君で上手くいったら他の調査兵団の者たちにもやらせてみよう。」
「私で実験をされるんですね・・・?」
「ああ、大丈夫。トレーニングメニューはハンジとも協議したからね。君ならば出来るようになると思うよ。」
しばらくするとやがて、病室には髪が微かに濡れたままのリヴァイが戻ってきた。
「、目が覚めたのか・・・?」
「リヴァイ兵長・・・!」
まるで抱きつかんばかりにの傍にリヴァイは寄る。
「体は平気か?めまいはしないか?」
気遣わしげに次々と質問をしようとするリヴァイをエルヴィンは制した