第13章 誰も治せない病
「・・・起きたか」
はゆっくり記憶を手繰り寄せる。
(ああ・・・夢だったか)
と・・・。だが、昨夜は確かエルヴィン団長のベッドで寝ていたはず。しかし天井は昨夜とは違った。
「お前、なぜエルヴィンの部屋で寝てた?」
「あ・・・疲れてしまって・・・その・・・でもここは?」
「俺の部屋だ。」
どこか機嫌が悪いリヴァイには何か機嫌を損ねたかと小さく肩をすくめると同時に、なぜリヴァイのベッドにいるのか混乱した。
「すみません、イヤだ!なぜリヴァイ兵長のベッドで寝てるんでしょう」
「あ?お前はエルヴィンのベッドでは良くても俺のはダメってか?」
「あ・・・いや・・・色んな意味で誤解があるのかと・・・」
は本能的に説明するのが困難であることを感じで急いでベッドから飛び降り自分の部屋に帰ろうとした時である。
「お前には男のベッドで寝る意味を教えてやる必要がありそうだな。」
「えっ・・・いや結構です!」
「こっちに来い!教えてやる。」
だが、もおいそれとリヴァイに捕まるわけではなかった。は何度もリヴァイに
対人格闘術を教わっている。
は何度もリヴァイの攻撃をかわしているが息が上がっている。
「ほぅ、面白ぇ・・・久々にお前の対人格闘術のテストと行くか。だが、不合格だった場合には覚悟しろ」