第13章 誰も治せない病
「・・・そんな私は兵長と・・・」
胸の鼓動が嫌な上にも高鳴る。
「あくまで兵長はみんなが尊敬をしている方です。そんな大それたことなんて考えたことないです。」
の嘘はエルヴィンには通用しない。はこれでもかと言うくらいに赤くなる
「はっはっは・・・では試してみるかい?少なくとも私の目から見ればリヴァイは君を好いている。誰にも渡したくないくらいにな。仕事は特別に今日は免じる。君は疲れているだろう?私の奥のベッドで休みなさい。」
「えっ?休んでもいいんですか?」
「ただし、私のベッドで寝るんだ」
「え・・・?」
脳内で警鐘が鳴るがエルヴィンはニッコリと笑って頷いた。
「心配しなくても私は君に何もしないよ」
は自分の考えがエルヴィンにダダ漏れだと分かると赤い顔のまま俯いて彼に従った。
そしてベッドに入るとどこか安心するような匂いに、10分もしないで眠りに就いた。
その後、は夢を見た。
「、この戦法と特徴は前側に主戦力を持ってくるが・・・」
エルヴィンは何時もの団長室でに何かを教えている。だが、は聞いたこともない事に何も着いて行けない、そして傍にはリヴァイがの隣に座っての様子を見ている。何となく穏やかな雰囲気で居心地がいい・・・平和な時間だった。
やがて遠くで鐘の音が聞こえる・・・
「今日のところはこれで終わりにしよう」
本を閉じる音ともには目覚めた。