第10章 解散式
「どうしたの?。」
「何だか恥ずかしくなりました。」
それを聞いたペトラはプッと笑い始める
「本当にって可愛い。リヴァイ兵長が手放さない訳だわ。」
「きっと親のない子どもを持ったと思っている程度ですよ。」
は、ペトラだって可愛いじゃん・・・という言葉を飲み込んだ。
その時である。
「か、新しい兵服を受け取ったみたいだな。」
やってきたのはエルヴィンだった。
「エルヴィン団長!」
は敬礼の姿勢をするとエルヴィンはにこやかに笑った
「一番最初の訓練兵団の頃よりも成長したな、は。服がキツそうだとリヴァイが申請書を出してきたんだよ。ここは男が多いからな・・・身の丈に合った服を着た方が安心だ」
にはエルヴィンの言っていることが分からない。
「何のことですか?エルヴィン団長」
「そうだな、にとっては要らぬ知識だな。とにかく修了おめでとう。」
「あ・・・ありがとうございます」
やがて宴が始まると普段であればお目にかかれないごちそうが並ぶ。アルコールも供されるがは飲んだことはない。はリヴァイ班にいる面々と楽しく食べた。その時である。
「おい、も飲め!」
そろそろ出来上がってきたオルオがに酒を勧めるが、それに対してペトラは眉を顰めて制した。
「オルオ、まだにはお酒はまだ早いわ」
「おいおい、なんだよ訓練兵団でも出てただろ?」
「とにかくにはまだアルコールは早いの、はジュースにしなさい?」
は確かにアルコールは飲んだことはないが、なぜペトラが止めたのかは分からない。するとウィスキーを飲んでいたリヴァイも
「ガキにはまだアルコールは早ぇ」
と首を縦には振らなかった。