第9章 恋ってなぁに?
「…だ、そうだ。」
エルヴィンがそう言うと、しんとした団長室内でソファーに腰を下ろしながらも以外は皆釈然としない様子だった。ペトラは気を遣い人数分の紅茶を入れて供する。
「コレってどうなんだ?」
リヴァイは低い声で第一声を発すると、ペトラは
「あながち外れではないですね。」
「外れではないが…、ペトラ。お前の場合はこうなのか?」
「リヴァイ兵長こそ、そうなんですか?」
「エルヴィン、お前はどうなんだ?」
「私こそ君たちに問いたいぐらいだ。」
は困る大人たちを尻目に『ふーん』と言った具合にエルヴィンから辞書を受け取ると納得したような顔をした。
「…つまり関係を持ちたいって気持なんですね。」
「、誤解のないように言っておくが、この辞書に書かれている通り。精神的なものもあるんだ。」
「何だか心臓に悪そうですね。何だか色々大変そうなので私はしなくっていいです。」
無邪気な一言に大人たちは肩を落とす。ペトラは肩を落としながらもの頭を撫でた。
「大丈夫、きっとにもそういう時期が来るから。恋って相手を知りたいと思う余りに
相手に触れたくなるものなの。恋って説明するのは難しいけれども落ちる時には一瞬で
落ちるものなのよ。はまだ心が育っている途中だから今は分からないだけ。」
「うー、まだ子どもだってことなんですね」
「体が大人になってくると分かるかも知れないわね。」
「まァ、そういうことだ。と、いうことで今日からお前はペトラと部屋は一緒だ。さっさとシャワー浴びてガキは寝ろ。あとは飯はちゃんと食え。」
「リヴァイ兵長って何時もそう言いますね。」
「事実だ、理解しろ。」
「じゃ、そろそろは寝ましょう。訓練で疲れたでしょ?」
そう言ってペトラはの手を引いた。
「あ、そうそう。。私の部屋に近所で出来たお菓子屋さんのお菓子があるの食べる?」
「あっ!食べたいです。」
はうきうきした様子で団長室を後にした。が、残ったリヴァイとエルヴィンの顔は冴えなかった
「身体・情緒面ともに遅れてるな。頭は良いクセに」
「明日、調査兵団の医師に診てもらうとしよう。」