第9章 恋ってなぁに?
それを聞いたリヴァイは頭を抱えた。
「お前は本当にねんねだな。」
だが聞かれた手前、律儀に答えを出そうと必死で脳内で格闘するリヴァイだったが結論には至らなかった。
「あー、何だ。相手に好意を持つことだ。」
「私がペトラさんを好きなのとは違うのですか?」
「違う、断じて違う!」
が違うあさっての方向に進まないようにとリヴァイはここの点だけはきっちり否定する。
「、お前がペトラを好きなのは慕う気持だ。恋とは違う。」
「では私がエルヴィン団長とリヴァイ兵長を好きなのは?」
「それは尊敬でそれも全く違う!お前は同室者同士や訓練兵団で好きな男の話とか
そういう話をしないのか?」
「しますが、よく分かりません。」
「あ゛ー、それは調査兵団に帰ってからペトラやエルヴィンに聞け!俺には回答不能な
分野だ。」
「リヴァイ兵長も苦手な分野があるんですね。」
「あるに決まってるだろうが、お前の得意な座学の一つの数学などはまっぴら御免だ」
「あ、数学お嫌いなんですね…。」
くすりとが小さく笑うとリヴァイはこれ以上墓穴を掘りたくないという気分で無視を決め込んだ。
馬車がようやく調査兵団の前に止まった時である。すでに外にはエルヴィンとペトラが待っていた。
「ペトラさん会いたかった!」
「、お帰りなさい!」
二人はぎゅっと抱きしめ合うと再会を喜ぶ、これがの調査兵団に帰ってからの慣例となっていた。
「、私にはハグしてくれないのか。」
「エルヴィン、冗談はあとにしてさっさと行くぞ。」
「何時も厳しいなリヴァイは。」
「あ?俺はを他の兵士と同じに扱ってるだけだ。お前がここの兵士相手にハグなんかするか?」
「…しないな。」
「エルヴィン『何人たりとも・にとって不利な私的扱いを受けることはない』という上項が付け足されたのを忘れたとは言わせねーぞ。毎度毎度、を訓練兵団に送り届けるたびに尋問される俺の身にもなってほしいものだな」
「そうか、それは悪かった。」
「では準備をしよう。」