第5章 乙女の秘密
そう言うとリヴァイは不満そうではあったが
「仕方ない、お前に従うとしよう。」
渋々ながらリヴァイはハンジの部屋を後にした。
「さぁ、中に入っては、あ。そーだ久しぶりにミルクが手に入ったんだ」
そう言っての目の前に大きなカップを置くとは目を輝かせてミルクに飛びついた。この世界ではミルクも貴重品だ。
「ハハッ、本当にはリヴァイが気に入るはずだ。素直で可愛い。」
ハンジはマジマジとを見る。
「で、男共もいなくなったしどうしたんだい?」
それを聞いたはまるで喜んでいた顔から急に泣きそうな顔になる。
「ハンジさん、私もう14にもなるのに初潮が来ないんです」
「あー、やっぱりそういう相談?じゃぁリヴァイには出来ない相談だよね。」
カラカラとそうハンジは笑うとを安心させるかのように穏やかに語りだした。
「君はずいぶん小柄だね…だから普通の人よりも少し、成長が遅いんだ。だから他の人よりも初潮も遅い。恐らくだけど何らかの成長障害になった原因があるのかも知れない。例えば飢餓とか。」
それを聞くとは頷いた。訓練兵団に入る前は殆ど物乞いのような生活をしていたからだ。
「だからかもね、でも大丈夫。そのうちこれからどんどん成長して行く。そして飛びっきり可愛い子になる!私が保証するよ!」
ハンジはそう言うと同時に内心では
(リヴァイが手を出しかねないな)
とも思っていた。
それからというもの、はハンジに色々な話を聞いて行き気づけば日付が変わっていた。やがては日頃の訓練の疲労から眠ってしまった。
やがて痺れを切らしたであろうリヴァイがハンジの部屋を訪れた。
「おいっ、何時まで話・・・」
「しっ!静かにが起きちゃうよ」
「あ?アイツ寝やがったのか?」
リヴァイは予想外の様子に調子を崩した。
「今夜は泊めてあげなよ。疲れてるみたいだから、」
「チッ、しょーがねーガキだな。」
リヴァイは仕方ないと言うふうにハンジの部屋にヅカヅカ上がると小柄なを優しく抱き上げた。
「そう・・・まだは本当にねんねなんだよ」
「どういう意味だ?」